葛飾区金町・千代田線 金町駅徒歩1分|金町耳鼻咽喉科

金町駅徒歩1分 tel 03-3607-2946

健康診断より

幼稚園児(47名) 小学生(673名) 中学生(337名)
耳垢 34 13.2 11
アレルギー性 4.2 10.1 12.8
鼻炎 14.9 9.2 4.5
副鼻腔炎 2.1 1.6  
扁桃肥大 10.6 2.6  

耳の病気

中耳の病気

急性中耳炎

症状
  • ・耳が痛い
  • ・耳をさわる
  • ・気にする
  • ・不機嫌
  • ・泣く
  • ・耳漏
治療
  • ・抗生物質や抗炎症剤の内服/点耳薬
  • ・鼓膜切開
経過
  • 1)速やかに治癒する場合
  • 2)しばらく浸出液が貯留する場合~耳管の個体差が関与。治癒するまでは定期的に受診が必要。
  • 3)耳だれが止まらない場合~原因菌の種類に注意
  • ・生活環境も影響・・・保育園などの長時間の集団保育
  • ・慢性中耳炎に移行しないよう治癒するまできちんと、粘り強く治療することが大切。

滲出性中耳炎

症状
  • ・幼児:聞き返し、返事ない。テレビ音が大きい
  • ・学童:難聴、耳鳴り
治療
  • ・抗炎症剤や抗生物質の内服
  • ・鼓膜切開
  • ・チュービング
  • ・鼻、のどの病気の治療
経過
  • ・比較的速やかに治癒する場合
  • ・反復する場合~成長とと共に軽快することが多い
  • ・鼻、のどの状態に注意し、早めに受診するとよい
  • ・癒着性中耳炎や真珠腫性中耳炎に移行

外耳の病気

耳垢

検診で認める疾患 No.1

たかが耳垢、されど耳垢。・・・難聴の原因にもなる

でも、過ぎたるは及ばざるが如し。頑張り過ると外耳炎 や湿疹 耳掃除の目安は、週1回

外耳炎

原因
  • ・多くは、耳掃除のやりすぎなど、さわりすぎでなる。

先天性耳瘻孔~先天奇形

症状
  • ・無症状
  • ・くさい臭い
  • ・分泌物が出る
  • ・感染~発赤
  • ・腫脹治療が必要
治療
  • ・抗生物質の内服
  • ・局所の消毒や抗生物質含の軟膏塗布
  • ・瘻孔の摘出

難聴

①先天性難聴(多くは内耳炎)

遺伝性(奇形を含む)・原因不明

ポイント: 1)
両耳か一側か、またその程度は?両耳でかつ難聴の程度が中等度以上であれば、補聴器の装着・ことばの遅れ~専門的な訓練が必要

ポイント: 2)
早期発見 施設によっては、出生時にスクリーニング(ABR:聴性脳幹反応)

②ムンプス性難聴

急性耳下腺炎(おたふくかぜ)の合併症として発症。小児では少ない(全体で0.1%)

しかし、高度難聴で治りにくい。(一側性)
多くは、後から検診などで難聴がみつかることが多い。

~予防注射をおすすめします~
集団保育を受ける前 就学時前

鼻の病気

アレルギー性鼻炎

原因物質
  • ・通年性
  • ・季節性

学童期になるとだいたい20~30%にみられ、そのうち治療が必要となるのは、10%前後。空気中の原因物質(アレルゲン)を吸入すると、鼻粘膜中で抗体と反応し、放出された化学物質により、症状をきたす。

<アレルギー性鼻炎3大症状>
くしゃみ、鼻水、鼻づまり

診断
  • ・鼻内所見~水様性鼻汁、蒼白、浮腫状の鼻粘膜
  • ・鼻汁検査~鼻汁中に好酸球を認める
  • ・血液検査:RAST:特異的IgE抗体の測定
治療
  • ● 内服薬
  • ・抗ヒスタミン剤(ザジテン、アゼプチン、アレジオン、ジルテックなど)
  • ・効果が現れるまで、数日程度の時間を要する。
  • ・連続して、ある程度の一定期間内服する必要がある。
  • ・薬と患者さんとの相性がある。(効果には個人差がある)
  • ・副作用(眠気、口渇など)は少ないが、個人差がある。
  • ・抗ロイコトリエン薬(オノン、シングレア、キプレスなど)
  • ・特に鼻閉がひどい時に、併用されることが多い。
  • ・少ないが、眠気などの副作用が出ることもある。
  • ● 点鼻薬
  • ・ステロイド剤~局所で吸収、作用。安全と考えてよい。(フルナーゼ、、ナゾネックス、アラミストなど)
  • この3本柱を、症状の変化、薬の効き具合、生活様式などに合わせてくみあわせていく。
  • ● 減感作療法
  • アレルギー性鼻炎の根本治療
アレルギー性鼻炎のコントロールのポイント
  • ● 治療、とくに内服や、点鼻薬をきちんと続ける。
  • ● 増悪させることをさける。

1.原因物質から隔離

ダニ、HDなら掃除、とくに寝具の洗濯をまめに。スギなどの花粉なら、マスクの着用。帰宅時に体をよく叩く。

2.生活習慣に気を配る

風邪をひくと増悪しやすい。
体が冷えると増悪しやすい。~温度調節
たばこの煙など刺激物をさける。
睡眠不足にならないよう早寝早起き。
ストレスも増悪因子になる。

副鼻腔炎

子供は副鼻腔周囲の骨格が十分に発育していないため、副鼻腔炎になりやすい。

急性副鼻腔炎

  • ・風邪による急性鼻炎やアレルギー性鼻炎に合併
症状
  • ・黄色鼻汁、頬部痛、頭痛など
治療
  • ● 内服薬
  • ・抗生物質と消炎剤の内服~マクロライド系抗生物質を少量長期内服が必要になることも。
  • ・生活面に気を配る(温度調節、外遊び、睡眠)
経過
  • ・治療を中途にしなければ、治癒。

慢性副鼻腔炎(ちくのう症)

アレルギー性鼻炎やアデノイド増殖症、扁桃炎に合併したり、急性副鼻腔炎が慢性化してなる。鼻ポリープを合併することもある。

症状
  • ・粘性/粘液膿性鼻汁
  • ・鼻づまり
  • ・後鼻漏(鼻水がのどに回る)~就寝中、のどにタンがからむ、咳込む。
治療
  • ・抗生物質や抗炎症剤の内服~マクロライド少量長期療法
  • ・ポリープが大きく、鼻づまりが著明なら、ポリープ切除。(根治手術は大人になってから)
ポイント
  • ・根気強く治療する。(軽快、増悪を繰り返すもの)
  • ・成長とともに軽快、治癒も期待できる。原疾患となっているアレルギー性鼻炎。アデノイド、扁桃腺の状態に気をつける。

鼻出血

原因
鼻粘膜の血管が傷つく
アレルギー性鼻炎、乾燥などで、粘膜が荒れて弱くなっているところを、
①指で引っ掻いたり、強く鼻をかむ。
②高血圧で血管が怒張する。
鼻出血の止血法
  • 基本は圧迫止血
    鼻中隔前端のキーゼルバッハ部位を圧迫

のどの病気

扁桃肥大・アデノイド増殖症

①気道への影響~気道狭窄を生じることで・・・
症状
  • ・いびき
  • ・睡眠時無呼吸症

10秒以上続く無呼吸が、1時間に5回以上みられるもの。~呼吸器、循環器に影響をあたえる。突然死の原因になる。

  • ・夜尿症(おねしょ)
  • ・口呼吸~アデノイド様顔貌
  • ・摂食障害(食が細い)~発育不良になることも
②耳管への影響(とくにアデノイド)

アデノイドが大きいと、耳管の入り口を圧迫し、耳管機能に影響を与える。~滲出性中耳炎を発症

治療
  • ・経過観察~口蓋扁桃は5~6歳、アデノイドは4~5歳が生理的肥大のピーク。
  • ・手術的に摘出・切除

扁桃腺~習慣性扁桃腺/慢性扁桃腺

扁桃腺の急性炎症をしばしば繰り返すもの。口蓋扁桃が生理的に肥大する、3~4歳から小学校低学年までに多い。時には成人にもみられる。

症状
  • <急性炎症時>
  • ①のどの強い痛み~このため、摂食困難になることもある。
  • ②発熱(38℃以上の高熱)
  • ③①、②のため、脱水になることもある。
  • ~このような急性炎症をしばしば繰り返す
治療
  • ①急性炎症時(通院で可能だが、入院のことも)
  • ・抗生物質治の内服/点滴投与
  • ・脱水や経口摂取不可の場合は水分補給の点滴
  • ②手術治療(扁桃摘出)
  • 手術適応:
  • 1)年間3~4回以上急性炎症を繰り返す。
  • 2)扁桃腺が病巣感染となっているとき。
  • ~扁桃腺の炎症が原因で、離れた臓器に影響が生じている時
  • 例)腎盂腎炎、心内膜炎、掌跡膿庖症など

異物

基本的には、自分で入れてしまう!

種類
  • 何でも異物になりうる

異物は、

①・癖になる!~何度も自分で入れる
・入れた後、隠していることもある。危ないものを手の届くところに置かない。乳児は目を離さない。(できるだけ)

②一番危ない異物は~
ボタン電池!
腐食するため、組織が大きく破壊される。~消化管穿孔、鼻内壊死、など。
そこから、感染を起こし、敗血症など致死的になる。

■ 部位別

部位 異物 症状
BB弾、ビーズ、ティッシュ、小石・砂利 びっくりして泣く、鼻水・鼻づまり・臭いが後に見られる
ビーズ、砂利、BB弾、虫 泣く、健康診断や耳掃除の際に見つかる
のど 扁桃腺→魚骨(うなぎなど)
食道→お金、シール、おもちゃの部品、薬包
痛み、泣く、よだれ、
食べない、または食べると嘔吐
便として出る、生理的狭窄部にひっかかる
気管 豆、グミ、餅など食べ物 時間が経つともろくなり、摘出しづらくなる

まとめ

病気は、ならないにこしたことはないが、ならないように、とばかり考えることもない。

~子どもとの生活を楽しみましょう!

でも、なってしまったら、根気強く治しましょう。特に、良くなってきたころに油断しないで!

例)アレルギー性鼻炎、ちくのう症、滲出性中耳炎

大人が気をつければ、避けられる病気もあることに、気をつけましょう。

例)異物、慢性中耳炎、真珠種性中耳炎